政治・経済・社会
パナマ文書問題
今年4月に「パナマ文書」の流出問題を巡り、アイスランドのグンロイグソン首相が辞任したのは記憶に新しいでしょう。世界の混乱を招いたパナマ文書は、ひとことで言えば、パナマの法律事務所である「モサック・フォンセカ」が所持している機密文書のこと。パナマ文書が流出したことで、タックス・ヘイブン(所得税や法人税等がかからない国)に企業を作っていた法人名や個人名のリストが世間に露呈しました。問題は、「タックス・ヘイブンに作った企業を上手く利用して、税金逃れや資産隠しをしていたのでは?」という疑惑が浮上したことです。
5月10日、公開されたパナマ文書の正式リストには、日本の法人名と個人名も含まれていました。リストに記載された日本の法人名と個人名は、伊藤忠商事、丸紅、ドワンゴ、ソフトバンクなどの有名企業や、楽天社長の三木谷浩史氏、セコム創業者の飯田亮氏、UCCグループCEOの上島豪太氏などをはじめ、約400件に上るといいます。主な日本企業と個人は、10日の公開を受け、「租税回避目的ではない」「違法性はない」などとコメント。いずれも、法的な問題はないとし、ビジネス上の事由などを説明しました。
オバマ大統領の歴史的な広島訪問
2016年5月27日、オバマ大統領による被爆地広島の歴史的訪問が実現しました。オバマ大統領はG7伊勢志摩サミットを終えると、その足で広島へ向かいました。現職大統領が広島に訪問するのは初めてのこと。アメリカ軍岩国基地を経由し、広島平和記念公園に訪れたオバマ大統領は、「広島平和記念資料館」を見学され、「原爆慰霊碑」に献花。続いて、「核なき世界」を訴えた17分におよぶスピーチをされると、被爆者のお二人(坪井氏と森氏)と会話を交わし、岸田大臣による説明を受けながら原爆ドームをご覧になり、帰路につかれました。
「原爆投下の謝罪をしない」と表明していた今回の広島訪問。悲しいかな、奇しくもオバマ大統領の訪日前に元米兵による沖縄女性遺棄事件が発生。日米の友好ムードへの影響が懸念されましたが、今回のオバマ大統領の広島訪問を好意的に受けとめた方は少なくないでしょう。
原爆投下から71年の時を経て、新たな歴史が刻まれた広島。
「Among those nations like my own that hold nuclear stockpiles(わが国アメリカのように、”核兵器”を自ら持つ国は), we must have the courage to escape the logic of fear and pursue a world without them.(恐怖の論理から脱する勇気を持ち、”核兵器”のない世界を追求しなければなりません)」
罪のない多くの犠牲者を生んだ広島と長崎の悲劇を二度と繰り返さないためにも、オバマ大統領の声を世界中で真摯に受け止めて行くことが大切でしょう。
スポーツニュース
横綱白鵬、幕内勝利数歴代トップに!
8日、「大相撲夏場所」が両国国技館(東京)で開幕しました。2場所連続、自身37度目の優勝を目指す横綱・白鵬が、初日に小結・隠岐の海(おきのうみ)に寄り倒しで勝利。幕内での勝星数が、歴代最多の元大関・魁皇(現浅香山親方)に並ぶ879勝となりました。「率直に言ってうれしい」と素直に初日の喜びを噛みしめた白鵬。続く2日目の西前頭筆頭・宝富士との対戦で連勝し、幕内通算880勝となり、単独史上最多の勝ち星を挙げました。相撲界の記録を塗り替え、幕内勝利数歴代1位に輝きました。8日時点で、通算勝星は歴代3位の記録(973勝)を保持する白鵬は、これから魁皇(1047勝)や千代の富士(1045勝)がたたき出した記録を超える日が来るのか、今後の活躍に目が離せません。
(※敬称略させて頂きました。)
バレー女子日本代表、リオ五輪決定!
18日に開幕した「リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選」の女子日本大会。実はこの世界最終予選はアジア大陸予選を兼ねており、リオ五輪出場をかけた試合となりました。リオ五輪の出場権を握れるのは12カ国。そのうち7カ国は既に決定済みで、残り5カ国の枠に入るためには、アジア大陸予選で1位をとるか、アジア大陸予選1位を除いて世界最終予選で上位3位内になることが必須でした。
今回の世界最終予選は、守備体制を固めて臨んだ真鍋ジャパン。韓国戦とイタリア戦で敗れたものの、5勝2敗の好成績を収めました。ちなみに、3回は3-0のストレート勝ちという好調ぶり。アジア4チームで首位、最終予選では3位となり、見事リオ五輪出場権を獲得しました。リオでの全日本女子チームの活躍が楽しみですね。
エンタメニュース
ベッキー、金スマでテレビ復帰
13日、金スマこと「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」でテレビ復帰を果たしたベッキーさん。「ゲスの極み乙女。」のボーカル、川谷絵音氏との不倫騒動により休業していた彼女のテレビ出演は、104日ぶり。番組の視聴率は24.0%で歴代最高視聴率を記録したのだとか。金スマでは、SMAPの中居さんが対談形式でベッキーさんに質問を投げかけ、ベッキーさんはそれに対して声を詰まらせたり、涙を浮かべたりしながら受け答えをしていました。最も印象的なシーンは、「好きでした…、ごめんなさい。」と、初めてメディアで川谷氏に対する率直な思いを述べた瞬間です。そんなベッキーさんの姿を見た視聴者の反応は賛否両論。次回の復帰が不透明な上、実家を担保にしたなど、暗い話が多い彼女。不倫の代償の大きさが垣間見えます。
猫ひろし、リオ五輪代表選手に!
2011年にカンボジア国籍を取得された、お笑いタレントの猫ひろしさん(38)が、同国の「リオデジャネイロ五輪男子マラソン」の代表選手に選出されたとの報道がありました。猫さんは、2012年開催のロンドンオリンピック出場を目指していましたが、居住年数などの規定を満たしておらず、残念ながら代表選出に至りませんでした。しかし、アジア大会(2014年)、東南アジア大会(2015年)ではカンボジア代表として出場。8日に行われたリオ五輪代表選考レースでは、2時間44分2秒のタイムで優勝し、見事五輪への切符を手に入れた模様。6月3日の正式発表まで、「ただまだ正式には決定していないので、正式発表を信じて待ちます」と冷静な猫さん。「引き続き犬に追いかけられながら練習します!本当にメッセージありがとうございます。ニャー」と、猫さんらしいコメントされました。