結婚や出産は個人の自由であることは皆さんご承知の通り。しかし急速に進む少子高齢化もあり、政府としてはなるべく多くの人に結婚してもらい、子どもを産んでほしいと思ってるのは明らかです。
結婚しなくても幸せに生きていける時代ですが、やはり人はどこかで結婚に縛られ結婚に翻弄されている・・・そう感じませんか?
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結婚が人生の全てではないけれども
結婚さえすれば何事も全て上手くいく、というわけではありません。子どもに恵まれれば、より充実した日々が送れるかもしれません。しかし、凶悪な事件は身内の中で起きるケースも多いのです。
全体を見渡すと、今の結婚生活に満足している人は多いです。3組に1組は離婚する時代ですが、逆に3組に2組は生涯を共に過ごしていることになります。
再婚率も意外と高く、男性で5割程度、女性で4割程度いるとされています。失恋してもまた恋がしたくなるように、離婚してもまた結婚したくなる・・・これは人間の性かもしれません。
結婚しても独身を貫いてもさまざまなリスクはある
未婚者の自由が羨ましい既婚者
既婚者には未婚者の自由な生活がとても羨ましく見えます。結婚生活はそんなに甘いものではなく、他人同士がいきなり一緒に生活することはストレスだって伴います。
日々のルーチンや価値観が完全に一致する夫婦は稀。どこを妥協してどこを理解してもらうかお互い折り合いをつけて、なるべくストレスが溜まらないように生活しています。
子どもが産まれたらさらに大変。未熟な人の赤ちゃんは、長期間にわたって世話が必要になりますし、大きな責任が伴います。
子はかすがいと言われますが、子育てをめぐって意見が合わず、離婚するカップルだって後を絶ちません。
既婚者の家族の絆がうらやましい未婚者
自分の稼いだお金が嫁と子どもの生活費に消える父親。自分のことは全て後回し、無休無給の日々を送る母親。
そんな夫婦からすると、独身者の自由な時間やお金、誰にも邪魔されないプライベートは羨ましくてしょうがないかもしれません。しかし、これは若いうちだけでしょう。年齢を重ねると、家族がいないことで寂しく不便なことがたくさん降りかかってきます。
年齢を重ねてから「結婚しておけばよかった・・・」
年齢を重ねて通院・入院が必要になった時、頼れる身内がいないのは寂しいですし不便なことです。さまざまな手続きは親族にお願いするか、別途保証人を立てるなどしなければなりません。
万が一のことがあった場合、葬儀・墓・住居の後始末などは気を揉みます。そんな時に家族がいることがどれだけありがたいことか。家族がいない場合、親族に多大な迷惑をかけることになりかねません。
このように、独身者が本当にリスクや心細さ、不便を感じるのは年齢を重ねてから一気にやってくるのです。
人は自分を受け入れてくれるパートナーを求めている
「20代で結婚して子どもをもうけましょう」など、従来の結婚の価値観に縛られることなく生きる人は増えました。しかし、独身でもパートナーを求める人が多いです。
住居や生活費が足りていても、独りで生きていくのには精神的に困難が伴う場面があります。そんな時に自分を受け入れてくれる存在がいるかいないかは大きいです。
何気ない日常の喜びや悲しみを分かち合い、安心して癒される空間があること、これは人生の充実度に関わってきます。人は年齢を重ねても結婚に向かうのは本能なのでしょう。