政治・経済・社会

訪日外国人2400万人突破

石井啓一国土交通相は閣議後記者会見にて10日、2016年に日本を訪れた外国人旅行者の数が2403万9000人だったと発表しました。この数字は前年比2割以上。2013年に1000万人を突破してから2400万人を超えるまで3年という、2倍以上の早さでの達成になります。
4年連続で過去最高を更新している訪日客数増加の中心は、中国をはじめ台湾や香港、インドネシアなどアジアからの旅行者。格安航空会社（LCC）の路線拡充や、入国査証（ビザ）緩和、消費税の免税拡充などの取り組みによる結果とみられています。
政府は東京オリンピック開催の2020年に訪日客を4000万人にすることを目標にしており、石井国交相も「15年をベースに年間15％ずつ伸びれば目標を達成できる」と説明しています。今後は新たな観光資源の開発や受け入れ態勢の整備などに力を入れ、インバウンド市場をさらに拡大させていく方針です。

トランプ氏が米大統領に就任

アメリカ共和党のドナルド・トランプ新大統領が20日（日本時間21日）、首都ワシントンにある連邦議会議事堂前で開かれた式典で宣誓。正式に第45代大統領に就任しました。新大統領は「米国第一主義」の政策を推進すると演説。現状苦しい立場の中間層の底上げを目指すとしました。
就任式に集まった聴衆は2009年のオバマ氏の時に比べて極めて少なかった一方で、会場周辺には反対派の市民がその何倍も集まり、抗議デモが盛んに行われることに。その一部は暴徒化して破壊行動に及び、逮捕者が続出しました。
この騒動に象徴されるように、23日に調査会社が発表したトランプ新大統領の最初の支持率は45％と過去最低。逆に不支持率は45％で過去最高の数字を更新しました。
肝心の政策については、新大統領は就任直後から「メキシコ国境の壁」や「TPP離脱」、「オバマケア撤廃」などの大統領令を次々に発布。今後も「ロシア制裁の解除」や「移民政策の大幅転換」をはじめとする多くの国際問題への対応に注目が集まっています。

スポーツニュース

青学が駅伝史上初の快挙

3日に復路を終えた第93回箱根駅伝で青山学院大学が優勝し、史上6校目となる総合3連覇を達成。さらに青学大は昨年10月に出雲駅伝、11月には全日本大学駅伝でも優勝しているため、1シーズン大学駅伝3冠に輝きました。大学駅伝3冠は史上4校目で、箱根駅伝3連覇との同時達成は史上初の大快挙です。
原晋監督は「13年前に強化がスタートして、青山学院、そして原を信じて学生を送ってくれた各高校の先生に感謝申し上げたいと思います。また、各年代の4年生が毎年毎年、歴史を作ってくれました。ホントに感謝します」と喜びを語りました。
かつて駅伝弱小校だった青学大は2004年の原監督就任後に急成長。そのため監督の手腕は陸上界のみならず、ビジネスマンなどからも高く評価されていましたが、今回の快挙達成でそのノウハウがさらに注目されています。

19年ぶり日本出身横綱誕生

日本相撲協会は25日に両国国技館で臨時理事会を開き、稀勢の里の横綱昇進を決定しました。日本出身力士が横綱になるのは1998年夏場所後の3代目若乃花以来、実に19年ぶりのこと。
臨時理事会の後には、相撲協会が派遣した春日野理事と高田川審判委員が伝達式会場を訪れ、昇進を伝えました。二人の使者に「横綱の名に恥じぬよう精進致します」と述べた稀勢の里は、やや緊張した面持ち。注目の口上は四字熟語などは含まず、2011年の大関昇進時と同様にシンプルな表現となりました。
今回の稀勢の里の昇進により、3月の春場所からは白鵬・日馬富士・鶴竜と合わせて4人の横綱が番付に並ぶことになります。こちらも2000年の曙・貴乃花・若乃花・武蔵丸の時以来、17年ぶりの嬉しいニュース。
長い間プレッシャーの中で努力し続けた稀勢の里だけに、ファンや地元市民は大喜び。今後も激しい優勝争いが予想され、盛り上がる場所が続きそうです。

エンタメニュース

いきものがかり「放牧宣言」

メジャーデビューして10周年の人気バンド「いきものがかり」が、突然の活動休止を発表しました。
メンバーは「放牧宣言」と題して5日、「10年間、3人で一生懸命に頑張ってきたので、ここらで一度、メンバーそれぞれ、自由になってみようと思います」と説明。グループとしての活動を休んで、それぞれの個人活動を主軸にするものとみられています。
1999年に結成されたいきものがかりは路上ライブを中心に活動を続け、2006年「SAKURA」でメジャーデビュー。親しみやすい楽曲が世代を超えて支持され、次々とヒット曲を生み出してきました。
休止期間については明らかにされていませんが、一部報道では1年を超える可能性があるとも。ファンの間では衝撃や悲しみが広がると同時に、少しでも早い活動再開を期待する声が上がっています。

狩野英孝に淫行疑惑

昨年「六股騒動」で世間を賑わせたお笑い芸人の狩野英孝さんが、今度は写真週刊誌フライデーで淫行疑惑をスクープされました。
記事によれば、「22歳」と名乗る相手女性は昨年末までアイドル活動もしていた17歳の高校2年生で、狩野さんのお笑いライブに通う熱心なファンだったそう。二人はSNSで知り合い、昨年11月からは半同棲状態に発展しているとも書かれています。
雑誌が発売された翌日となる21日には緊急記者会見が開かれ、狩野さんは無期限の謹慎処分を受けたことを明らかにしました。また「彼女とは記事にあった通り『22歳』と聞いて知り合いました。その後、友人関係を経て大人としてお付き合いさせていただきました」とだけ説明し、それ以上の関係は明言を避けました。
謹慎期間については担当マネージャーが取材に対し「決まっていない」と答えていますが、芸人仲間の中には狩野さんに同情的な人もいるようです。