政治・経済・社会

ローマ教皇38年ぶり2度目の来日

キリスト教カトリックの総本山バチカン市国（ローマ教皇庁）の元首、ローマ・カトリック教会の頂点に立つ教皇（法王）フランシスコ氏が23日に羽田空港に到着しました。ローマ教皇が来日するのは38年ぶり史上2度目となります。
24日に長崎と広島の両被爆地を訪れ、核兵器廃絶メッセージを発信。翌25日には東日本大震災や東京電力福島第一原発事故の被災者・避難者と交流しました。
東京都内のバチカンの大使館で司教らと会談した際には「人類史に残る悲劇の傷に今なお苦しんでいる被爆者のため祈る」と述べ、「苦しみを抱えている人を助けるのは私たちの義務だ」と訴えました。

東京都がマラソン&競歩の札幌開催を容認へ

「東京開催がベストという考えは変わっていないが、大会成功への体制構築の重要性から、同意できないがIOCの決定を妨げることはしない。『合意なき決定』だ」。
東京都の小池百合子知事が苦渋の決断をしました。2020年東京五輪のマラソンと競歩を札幌で開催する案について、東京都・国際オリンピック委員会・大会組織委員会・政府の4者協議が1日、東京都内で開かれ、移転を正式に決めたのです。
ただ一人反発していた小池知事。夏開催が前提になっているオリンピックの在り方にも苦言を呈しました。

スポーツニュース

日本がプレミア12初優勝

東京オリンピックの前哨戦となる野球の国際大会「第2回 WBSC プレミア12」の決勝で、稲葉篤紀監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」は韓国に5対3で逆転勝ちし2回目の大会で初優勝を果たしました。10年ぶりに世界一に輝いたことになります。
スーパーラウンドで米国に敗れたものの首位で決勝に進出。長年のライバルである韓国を相手に見事な逆転勝ちで頂点に立ちました。
2020年オリンピックに向け十分な大会初優勝という結果を残した侍たち。MVPには日本の４番として打線を引っ張った広島の鈴木誠也選手が選ばれました。鈴木誠也選手は「もちろんうれしいが、それよりチームの優勝を目標にやってきたので、優勝できたことがすごくうれしい」と話しています。

羽生結弦3年ぶりGPファイナル進出決定

フィギュアスケート、グランプリシリーズ最終戦NHK杯。P首位発進の羽生結弦選手は、フリー195.71点、合計305.05で優勝し、3年ぶりのGPファイナル出場が確定しました。
SPでは唯一の100点超えとなる109・34点を記録。しかし、コンビネーションジャンプの着氷で乱れたことに悔しさを滲ませていた羽生選手。
17年と18年は故障により出場できなかったGPファイナルの出場を貫禄の300点超えで見事手中に納め、王者ここにありを高らかにアピールしました。
大会会場である札幌のファンからくまのプーさんのぬいぐるみが投げ込まれ、銀盤が黄色く染まるリンクの中心で大歓声を一身に浴びていました。

エンタメニュース

ブラックフライデー

アメリカ人にとってホリデーシーズンの開始となるブラックフライデー。アメリカでは11月末の感謝祭の翌日から行われる、年に一度の大セールのことで、毎年11月第4金曜日のお祭です。日本ではイオンがはじめ、今ではあちこちのデパートやスーパー、小売店が大幅値引きしています。
ブラックフライデーは日本におけるお正月商戦のようなもの。福袋目当てにデパートにずらりと並ぶ感じです。
今年のブラックフライデーはオンラインでの売上高が74億ドル（約8100億円）に達する見通しで、前年を16％上回るとされています（セールスフォース・ドット・コム調べ）。任天堂のゲーム機「スイッチ」や、アップルのスマートフォン「iPhone11」およびタブレット端末の「iPad」といった電子製品がSNSでは話題になっていました。

ヤフーとLINEが経営統合へ

Yahoo! JAPAN（ヤフー）を傘下に擁するZホールディングスとLINEが経営統合に合意したと発表しました。12月をめどに最終合意し、2020年に一体化する方針とのことです。
日本最大級のアクセス数を誇るポータルサイトを持つYahoo! JAPAN。日本最大級のメッセンジャーアプリを抱えるLINE。それぞれ多数のインターネットサービスを展開する両者の統合で、日本のインターネットサービスの勢力図が大きく塗り変わることになりそうです。
ソフトバンクという親会社をもつYahoo! JAPANのZホールディングス、韓国NAVERという親会社を持つLINE、どちらも上場企業ですが、Yahoo! JAPANとLINEがともに新しいZホールディングスの傘下に入り、新しいZホールディングスをソフトバンクとNAVERが50％ずつ出資して共同保有となり、この合併にともなってLINEは上場廃止となります。