政治・経済・社会
武田薬品が製薬大手シャイアーを買収
日本企業としては過去最大の企業合併・買収(M&A)となるといわれる、アイルランドの製薬大手シャイアーの買収を武田薬品工業が決めました。
年明けにも統合が始まる見通しです。買収手続きが完了すれば、世界の製薬企業の売上高トップ10に入る巨大製薬会社が誕生します。 シャイアーの強みは血友病など希少疾患の治療薬や血液製剤。また、遺伝子治療の分野も得意としており、武田薬品工業はさらに世界の製薬会社と対等に渡り合う武器を手に入れたことになります。 今回の買収に関する臨時株主総会で提案されたシャイアーの社外取締役3人を武田薬品工業の社外取締役として迎える人事案も、9割近い株主の賛同を得て承認されました
「いざなぎ景気」超え?続く上向き景気
12月13日、有識者らでつくる景気動向指数研究会(座長・吉川洋立正大教授)を開いた内閣府。景気拡大期間が、高度成長期の「いざなぎ景気」(1965~70年)を超え、2012年12月から昨年9月で戦後2番目の長さになったことを確定しました。最近も景気拡大期間は続いており、この2018年12月で戦後最長に並ぶと内閣府はみています。景気動向指数研究会は景気が後退局面に転じる「山」がなかったことを確認しており、消費税率を8%へ引き上げた14年4月以降の消費の落ち込みもこれまでに否定されていることから、景気拡大期間が戦後最長に並ぶ射程圏内に入っていることを示唆しています。
スポーツニュース
東京五輪に弾み!卓球ワールドツアーグランドファイナル
韓国の仁川で行われたワールドツアー上位選手によるグランドファイナル。卓球男子で世界ランキング5位の張本智和が、男子シングルスで世界4位の林高遠(中国)を4-1で破って初優勝を果たしました。15歳172日での優勝は男女のシングルスを通じて史上最年少という歴史に残る快挙。また、女子ダブルスでは早田ひな、伊藤美誠組が中国のペアを破り初優勝。今年最後の国際大会の場で、世界トップ選手が集う中、若手日本勢が2種目を制し、2020年の東京オリンピックに向けて弾みをつけた形になりました。
混戦!女子フィギュアスケート
カナダのバンクーバーで開催のフィギュア・グランプリシリーズ(GP)ファイナルの女子シングル・ショートプログラム(SP)で、女子SP史上最大得点を獲得し、世界記録を塗り替えた紀平梨花選手。しかし、12月24日に行われた全日本選手権ではフリーで155.01という高得点を叩き出しながら、ショートプログラムでの転倒がひびき、初優勝とはなりませんでした。ショートプログラムで首位発進した宮原知子選手も優勝とはならず、全日本選手権を制したのは坂本花織選手。上位4名が220点台をマークするハイレベルな戦いとなりました。来年3月さいたま市で開催される世界選手権には宮原選手、紀平選手、坂本選手が代表に選ばれています。日本人同士のメダル争いが期待できますね。
エンタメニュース
オリンピックにむけて!4K8Kテレビ放送がスタート
いよいよ12月1日から始まった4K8Kテレビ放送。BS日テレ4KとWOWOWを除く17チャンネルで放送が始まりました。
4Kや8Kは画面の精細さの単位となる「解像度」を指します。画面を構成する画素数は、4Kは約829万画素で現在主流の2Kの4倍。8Kは約3300万画素で、よりきめ細かで臨場感のある映像であるということです。
オリンピックの開会式や閉会式などの美しい情景やスポーツ中継は特に楽しく視聴することができるようになるでしょう。ただし、4K8Kテレビ放送を視聴するためには4Kテレビや専用チューナーなどが必要になります。冬のボーナスの使い道を考えていた方はこの機にテレビを新調するのはいかがでしょうか。
世相を反映する今年の漢字は「災」
12月12日、京都・清水寺「奥の院」で発表された「今年の漢字」。今年24回目の実施となる日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」は、個人、企業・団体からの応募の結果、「災」に決定しました。大災害大国日本と世界に言わしめる日本でも、今年は特に多くの災害があったことから選出されたとのことです。2018年は1月の関東大雪に続き、6月に大阪で震度6弱の地震、7月には西日本豪雨で多くの犠牲が出ました。若者に人気のアーティストの引退や多くの著名人の訃報も相次ぎ、時代の変わり目を感じさせる年でした。選出された今年の漢字第2位は平等、平和の「平」。平成最後を思う一文字でもありますね。