政治・経済・社会
一律給付10万円について正式表明
4月17日、首相官邸で安倍首相が全国民に1人当たり10万円を一律給付すると正式に表明しました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」の対象地域を全国に拡大したことを踏まえた対応です。現金給付の総額は、事業者向けも含め、当初予定した6兆円から14兆円を上回る規模に拡大するとの見通し。
当初収入が大幅に減少した世帯を対象に1世帯当たり30万円を給付する方針でしたが、一転一律給付となったことに対し謝罪。
「全ての国民が厳しい状況に置かれている。長期戦も予想される中で、ウイルスとの闘いを乗り切るためには何よりも国民との一体感が大切だ」と述べました。
また、麻生太郎副総理兼財務相は給付方式について「要望される方、手をあげていただいた方になる」と自己申告を検討していることを告げ、「できるだけ早く、5月にはという感じはしている」と会見で伝えています。
新しい生活様式の取り入れ
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」を開催し、「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言(5月4日)」を公表しました。
新規感染者数が限定的となり、対策の強度を一定程度緩められるようになった地域だったとしても、再度感染が拡大する可能性があり、長丁場に備え、感染拡大を予防する新しい生活様式に移行していく必要がある、と指摘しています。
新型コロナウイルスを想定した今後日常生活の中で取り入れていきたい「新しい生活様式」として、ソーシャルディスタンスの確保、手洗い、うがいなどの「一人ひとりの基本的感染対策」、検温や外出自粛、手指の殺菌など「日常生活を営む上での基本的生活様式」、買い物や冠婚葬祭などの「日常生活の各場面別の生活様式」、テレワークやオンライン会議などの「働き方の新しいスタイル」を公表しました。
スポーツニュース
戦後初 夏の甲子園が開催中止
日本高校野球連盟は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で8月10日に開幕予定だった第102回全国高校野球選手権大会について、地方大会も含めて中止することを決めました。
全国中等学校優勝野球大会として1915年に始まった夏の大会中止は、米騒動があった18年の第4回大会と、戦争の影響を受けた41年の第27回大会の2回で今回が3回目。42~45年は戦争の影響で中断されていたので、戦後初となります。
今春の第92回選抜高校野球大会も史上初めての中止となりました。感染防止対策として、無観客開催や開会式を行わないことなども検討したとしたうえで「開催期間が2週間以上に及ぶこと、代表校が全都道府県から長時間かけて移動することなどを考慮すると、感染と拡散のリスクが避けられない」と理由を説明した高野連。球児達への救済が求められています。
池江選手 ウィッグを外した姿
白血病からの復帰を目指す競泳女子の池江璃花子選手。
自身のインスタグラムとツイッターで手紙と写真を公開しました。その中で退院後初となるウィッグを外した今のありのままの姿を公開しています。
池江は「私にとっては、生きていることが奇跡です。ここにいられることが、まるで奇跡のようです。1年前、私は自分自身との戦いに、絶対負けないと誓いました。そして家族や友人、温かい応援をくださった皆さんのおかげで、病気を乗り越えるころができました」と感謝。
「現在、世界中が不安で辛い日々を送っています。このメッセージがアスリートの仲間にとっても、また同じように苦難と闘っている誰かにとっても、小さな希望になればうれしいです。私たちは一人ではありません。恐れのない日が一日でも早く来ますように。どんなトンネルにも必ず出口はあります。みんなで乗り越えていきましょう」とメッセージを綴っています。
エンタメニュース
安倍首相 星野源「うちで踊ろう」動画コラボ
「友達と会えない。飲み会もできない。ただ、皆さんのこうした行動によって、多くの命が確実に救われています。
そして、今この瞬間も、過酷を極める現場で奮闘して下さっている、医療従事者の皆さんの負担の軽減につながります。お一人お一人のご協力に、心より感謝申し上げます。」のメッセージとともに12日に安倍首相のツイッターアカウントに投稿された動画。
シンガーソングライター・星野源さんの楽曲「うちで踊ろう」の動画にあわせ、安倍首相が都内の自宅で、愛犬を抱いたり、読書をしたり、テレビを観たりする様子が映っています。
「緊急事態宣言」が発令されてから、1週間後の14日には「もう一段の協力が必要だ」として、さらなる外出自粛や在宅勤務を呼びかけていますが、このコラボ動画が波紋をひろげました。
「シュールで好き」「安倍首相もがんばっている」という意見もあれば、「もっといい配信方法があったはず」「生活困窮者は落胆している」という意見もあり、政界でも賛否がわかれています。
漫画「鬼滅の刃」が累計6000万部突破
人気漫画「鬼滅の刃」が、13日発売のコミックス第20巻をもって、電子版を含むシリーズ累計発行部数が6000万部を突破することが発表されました。
初版は280万部で、シリーズ累計は今年2月時点で4000万部。昨年5月時点で500万部だったため、3ヶ月で1.5倍、1年で12倍と驚異的なペースで売り伸ばしています。
同作は、大正時代の人喰い鬼の棲む世界が舞台。炭売りの少年・炭治郎は、人喰い鬼に家族を惨殺されたことで一変。唯一生き残ったが鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために旅をするストーリーです。
連載誌ではクライマックスを迎え、そのクライマックスの迎え方も賛否の嵐という人気絶頂のまま幕を下ろし、今後は人気キャラクターの外伝、ノベライズ版、劇場版の公開などを控えています。
またさまざまなメディアとも商品やグッズでコラボしており、人気は衰えをみせません。