恋愛や結婚観を語るうえで必ず登場する言葉、価値観。結婚するなら価値観の合う人がいいと考える人はとても多いです。また、価値観の違いから別れてしまった、ともよく聞きます。
人はどんなことに対して価値観が合う、または合わないと感じるのでしょうか。また、なぜそんなに価値観にこだわるのでしょうか?
■そもそも価値観って何?
価値観とは、その人が産まれた時から今日に至るまで経験してきた事柄を踏まえて徐々に形成されてきた常識や概念。似ている人はいても、全く同じ人はいないでしょう。
婚活パーティーでカップルになってからデートを重ねていくと、お相手の価値観が徐々に分かってきます。このまま結婚まで進展しそうなら、お相手の価値観をもっと探りたいと思うでしょう。
■なぜ結婚相手に価値観が合うことを求めるのか
長い間一緒に生活する夫婦にとって、あまりにも価値観の違いが大きいと夫婦関係がぎくしゃくするのでは、また、最悪の場合離婚に至るのではと感じる方は多いはず。
ですから、結婚する前にお相手の価値観をある程度把握し、自分と似ているか、この人と一緒に結婚生活を継続できるかを見極めたい、という気持ちが表れるのでしょう。
■お相手の価値観はここでチェック
チェック①:食事のルールやマナー
食事をする時間帯、食べ方、お酒、外食のルールなどは要チェック。テレビ・スマホの扱いもチェックです。あまりにもマナーが異なるとストレスに。
チェック②:日常における金銭感覚
人によって価値があると感じるもの=お金をかける所は異なります。衣食住や趣味にどれくらいお金をかけているのかは要チェックです。
チェック③:日々のニュースやトピック
社会の話題や大きなニュースなど、興味や関心の対象はどの分野が多いのかをチェックしましょう。
チェック④:男女差や子どもについて
共働き希望か、妻は専業主婦希望か、子どもは望むのか、夫は家事や育児に協力的かなどをチェックしましょう。
■婚活において「価値観」という言葉は都合がいいワケ
例えば、「年齢は35歳未満希望」「年収は〇〇円以上希望」とストレートに提示すると、そこに当てはまらない人は嫌悪感を示すでしょう。また、細かく提示することはそれだけ範囲が狭くなること。婚活においてかなりリスクになります。
「気遣いができる人」「価値観が合う人」などあいまいにしておけば、お相手候補の範囲は広がります。
また、結婚相談所や婚活パーティーでアドバイザーの頭を悩ませる交際終了の連絡。お相手を傷つけないように細心の注意を払います。
お相手にすごくいやな部分があったと聞いていても、具体的に明言せず、「価値観が合わない・・・」としておけば、お相手を否定することなく交際終了に導けます。
■婚活パーティーはお相手の価値観が把握しやすい
結婚相談所やネット婚活では、まずお相手のプロフィールを見て、自分が望む条件に合っているかを判断します。非常に便利な機能ですが、お相手をプロフィールだけで振り分けてしまうデメリットもあります。
その条件に合致しない人の中に、自分ととても相性の良い方がいるかもしれません。
一方、婚活パーティーは対面コミュニケーションが先行しますので、お相手の人柄や価値観、フィーリングを感じ取りながらプロフィールについて質問したりできます。
この対面コミュニケーションこそ婚活パーティーの最大のメリット。五感をフルに使って感性を働かせ、お相手とフィーリングが合うかどうかを判断できます。
■価値観に固執すると婚活は成功しないのはなぜ?
自分と価値観が完全に同じ人はいません。むしろ価値観の違いをその人らしさとして受け入れることも必要。価値観が違うからといって争ってばかりいたら夫婦の絆は生まれません。
価値観が似ている人を探すのもいいでしょう。でも、もし価値観が合わないと感じる場面に遭遇したら、話し合って解決に導くことで、だんだんと夫婦の信頼関係はできていくものではないでしょうか。
価値観の違いはあって当たり前と思い、あまり固執しないこと。それよりも、二人で克服して絆を深めることから、幸せな結婚生活は生まれると考えましょう。