『縁』。
この言葉を聞いて皆さんはどのような印象を持たれますか?
ある人は、運命というキーワードが導かれたり、またある人には、関係性に紐づいたり。
確かに、縁のある関係と聞くと、自然にと出会えて自然に仲良くなって、いつまでも良好な関係を想起できますし、出会うべくして出会ったというような、そんな関係性も想起できます。
タイトルにもあります通り、とりわけ、恋愛におきましては、縁が大きな意味を持ちますし、縁が取り持つ運命と人と出会って恋愛関係に発展していつまでも末永く良好な関係を築きたいと誰しも願うことでしょう。
この記事では、そもそも論として、縁とは何かから始まり、縁そのものの必要性、縁を呼び込む方法、縁とタイミングに関する考察、縁の有無の見極め方を解説していきます。運命の人との出会いを求めている方は、是非、参考にしてみて下さい。
ご縁とは?
まず、「縁」とは運命的な結びつきや関係を指す言葉です。 その『縁』そのものを尊んで、有り難く思う気持ちが「ご縁」の概念です。
より深堀りしていきますと、「縁」という言葉は、本来重要な仏教用語で、条件とか働きかけを意味する言葉です。ちなみに縁に近い意味合いを持つ因果、因縁なども仏教用語です。因果関係や因果応報などよく耳にしませんか?
さて、この仏教用語の「ご縁」という言葉は縁起に由来しています。少し考えてみて下さい。「縁」だけで充分成立していますよね。
しかし、「縁」の前に「ご」が付くのは何故でしょうか。
私たちは毎日の日常生活を営む上で、当然のように人と会ったり、話したり、食べたり飲んだりしたりして何気なく生活していますが、実はこれ、本当はとても不思議なことで、決して当たり前ではないのです。
無意識的に二度と巡り遇うことができないという感覚が、実は人の心の中にそれぞれ備わっていて、有り難い(滅多に起こりえない)という感謝の気持ちが自発的に起こって「縁」を尊んで「ご」という敬語を付けて「ご縁」と呼んでいるのです。
結婚には「ご縁」が必要?
結婚スピーチや結婚馴れ初めインタビューあるあるで、ビビビって来た!とか初めて会った時から、この人が未来の結婚相手だと直感したというエピソードが世を席捲しています。
そこまで直球でなくとも、よりドラマチックに、よりポエミーに、出会った瞬間に電流が走ったとか雷に打たれたようとか、脳内でウエディングベルが響き渡るとか表現は人それぞれ違ったりもします。
共通するのは、理屈ではない何か抗えない大きな力、若しくは運命的なものに導かれた状況が縁のある人だと一般的には言われているようです。
それが正解か否かは別として、結婚のパターンは人それぞれです。ある人はひと目惚れでスピード婚、またある人は、何年もお付き合いをして漸く結婚する人もいます。
しかし、どの夫婦であっても漏れなく言えることは、お互いの気持ちや考え方を理解し、共感し合える関係性であるということです。言い換えますと、価値観やセンスに共通点があって、お互いの行動を好意的に受け止め合える相手だからこそ結婚したいと思うのです。
結婚には「ご縁」が必要か否かを問う以前に、結婚の縁は誰にでもあるのです。逆説的に言えば、縁のない人はいないのです。
しかしながら、これは何事においても言えることではありますが、何をやるにしても上手な人とそうでない人がいますよね。ズバリ申し上げますと、縁のある人を見つけるのが上手な人と下手な人がいるのもまた事実です。
上手な人というのは、素直で飾らない自分を見せられる誠実な人です。こういう人は、共感し合える人を早く見つけられる傾向があります。
ということは、その対極を成すような人、即ち、自分をよく見せようと自分を偽り、素直に正直になれない人は、縁遠くなってしまい傾向にあるようです。いつも自然体で笑って朗らかに生きている人が縁を掴むのです。
既婚者の多くは不思議なご縁を感じている。
それでは、既婚者の方々が実際、どのようなご縁に導かれてご成婚にまで至られたのかごくごく一例ですが、ご紹介していきましょう。
さだまさしの往年の名曲「雨やどり」に歌われていますように、偶然、雨やどりで出会った男女。
女性は、濡れた男性にスヌーピーのハンカチを差し出して、紆余曲折を経て、気が付いたら男性の腕に雨やどりで締めくくられていますが、このように偶然の出会いがしらによるパターン。
あの日あの時あの場所にて急な雨に降られなければおそらく出会うこともなかったであろう二人がというようないわゆる運命的な出会いに縁を感じたというケース。
かと思えば、学生時代に大学のキャンパスで派手にペンケースを落としぶちまけてしまった筆記具を拾ってくれた男性。
その時は、恥ずかしさと申し訳なさで「ありがとう」とお礼を言っただけにとどまっていたのですが、後日、その女性の母親が知り合いからとっても良い好青年だから一度会ってみないと薦めらて、気乗りしないままいざ会ってみたら、いつかのぶちまけた筆記具を拾ってくれた男性で、ここに奇跡的な不思議なご縁を感じてご結婚された方もいらっしゃいます。
ご縁を呼び込む方法とは?
ここまでお読み頂き、もしも、この先、ご結婚を真剣に考えられるのであれば、自らご縁を呼び込む方法についても意識をしておかれることをお薦めします。
果報は寝て待て、とばかりに、何もせずに、ただただじっと待っていてもご縁は向こうからそんなに都合よくは訪れてはくれません。
自ら考え、動き、自発的に呼び込もうとする方にこそご縁が寄って行くのです。
日々の生活の中で異性との関係を深める好機を見つけたら、意識的に行動していくことが何より大切です。
しかし、急ぎ過ぎ、焦りすぎは禁物です。その都度、出会いをすぐに結婚と結びつけてしまうことで、逆に相手に引かれてしまっては元も子もありません。
コミュニケーションとは、相手との心と心、気持ちと気持ちのやりとりの上に成り立っているということを忘れてはいけません。
そういった感覚、意識こそが、結婚に結びついていくものです。
また、前述とは別の角度から見てみますと、最初から結婚を前提とした出会いを求める方法もあります。例えば婚活パーティーに参加してみるのは如何でしょう。婚活パーティーに参加している人は、結婚を意識しているため、日頃の生活の中での出会いより格段に結婚に近づきます。
このように環境に応じて、異性へのアプローチの仕方を変えていくことで、ご縁を呼び込む切っ掛けを自発的に生み出せるのです。そして、結婚を前向きに捉える上で、如何なる環境がご自身に合っているのか改めて自分を見つめなおすことにも繋がるのです。
ご縁とタイミングは関係ない
人は誰しも、結婚について真剣に考えると、どうしても自分の年齢を意識してしまいますよね?しかしですよ、結論から先に申し上げますが、ご縁にタイミングは全く関係がありません。
つまりは、それまでは何の繋がりも無かった場所で、運命の相手と巡り会ったり、ほんの些細なひらめきやインスピレーションで行動を起こした結果、偶然が度重なることで何らかの出会いに恵まれる可能性だってあります。
先ほど、ご縁を呼び込む方法をお話しさせていただきましたことと重複する部分もございますが、異性との出会いを求める際、今、この瞬間、自分には何ができるのだろうと常に前向きに自発的に動くという思考を持つことが大切です。
自分で何も考えず、何も行動を起こさなければ、結果的にご縁を遠ざけてしまうことでしょう。
だからこそ今迄の呪縛からご自身を解放して、何もない白紙の状態で出会いを求めるのもまた、ひとつのありかたと言えます。
何故なら、将来のことを真剣に考えれば考えるほど、願えば願うほどに、ご自身が立ち行かなくなり、苦しくなってしまうことであらぬ方向へ進んでしまいます。
そして、もしも苦しくなられるようなことがありましたら、こう考えるのです。結婚を求めている異性もまた、あなたと同じように不安や焦りを感じ、苦しんでおられるのです。我は人なり。彼も人なり。みんな同じ夜を過ごしているのです。
「ご縁がない」のを見極めるのも大切
例えばですが、余計なことをしてしまったばっかりに、もしかしたらご縁があるのかも?と思われた方が遠のいてしまったり、また、折角、繋がったご縁も、ご自身の手で意図せずばっさりと切断してしまったり、さらには、時として意中のお相手であっても叶わぬ恋もあるでしょう。
この章では、ご縁がないという事実を受け止め、見極めることの重要性に関して説明してまいります。
最も大切なことは、あなた自身が幸せに豊かに生きていくことですので、毎日を最良のコンディションで過ごす為には、ご縁があれば、たとえ一度は離れようともまた出会えるしまた結ばれる、と大らかな心持ちで構えるくらいが良いのです。
ご縁を信じて身を委ねることで目先の出会いや別れに心を乱され、一喜一憂することなく動じなくもなります。その境地まで達すれば、ストレスや不安・不満を抱えることなく心穏やかに誰とでも付き合えるようになれるのです。
だからこそ、ご縁を感じる人との関係は、より大切にしましょう。ご縁の有無を見極めて、お互いに心地良く、お互いの未来の幸せに繋がるような、人間関係を構築していくのです。
ご縁の有無を見極めようとするばかりに追っても無駄な人を追いかけたり、折角繋がりかけたご縁を無価値なものにしてしまったり、仮にたとえ、それが嫌いな人だとしても、ご縁がある人との関係には必ず意味があるものです。
逆にご縁のない人との関係は、無意味・無価値なものとして見切りをつける方が良いでしょう。そのようにして繋がった異性(お相手)であれば、あとはお互いの相性のいい悪いを見極めるのみです。
そして、その方との相性に応じたお付き合い方をしていけば良い、ただそれだけのことなのです。
まとめ
男性と女性の出会いに限らず人と人とが織り成す出会いと別れは、ご縁の有無によって決められるものです。だからこそ、ご縁の有無は、見極めることが大切です。
あなたにとって本当に必要な人は、関わる意味と価値のある人。勿論、そうでない人。ご縁の無い方もいらっしゃるでしょう。その見極めができれば、目先のことで心を乱されることがなくなります。
たとえ、別れても、まだ出会えていなくても、ご縁があれば必ずまためぐり会えますし、いつかきっと結ばれます。肝に銘じていただきたいのは、その出逢い方や結ばれ方は、どうなるかは分からないということです。
それでもあなたとお相手にとって、意味と価値ある関係なら、ご縁が必ず二人を引き寄せてくれます。ご縁を信じて身を委ねることで、より幸せで、より豊かな人生を送ることができるのです。