恋愛結婚が理想なのだけど、恋愛に発展するような出会いがない･･･こういう理由で婚活を始める人が増えています。
ただし、婚活結婚を目指すのなら、恋愛結婚と同じような感覚で考えてはいけないと言われます。それはなぜなのでしょうか。
恋愛結婚と婚活結婚の違いを考えてみましょう。

婚活して結婚する人が増え続けている現代

婚活サービスが大盛況の今日、未婚男女の約3割は利用していると言われています。
また、婚活イベントで出会った人と結婚する人の割合は、婚姻数全体の1割以上を占めているとも言われ、婚活して結婚することがだんだん一般的になってきていることがうかがえます。
しかし、婚活していることを周りに気軽に話す人は少ないようです。なぜなら、婚活する人＝婚期を逃して焦っている人、と偏見を持つ人がいまだにいるから。
今は結婚する相手は効率よく見つける時代です。お見合いが盛んだった時代や、企業が結婚退社前提の女性を大量採用していた時代とは異なります。自分から積極的に相手を見つける行動を起こす人こそ勝ち組になれる時代なのです。

一昔前、妊娠してから結婚するカップルのことを「デキ婚」といい、否定的な意味を含んでいました。しかし今は逆。高齢出産のリスクや不妊治療の莫大な費用がクローズアップされる中、子どもができて結婚に至ることはむしろおめでたいこと。ポジティブに捉える世の中に変わりました。

恋愛結婚と婚活結婚はここが違う！

結婚という最終的な目的は同じでも、そこに至る経緯は、恋愛と婚活ではかなり違いがあります。
出会い方はもちろんですが、最も違うのは「気持ちの変化」でしょう。恋愛結婚のプロセスがそのまま婚活結婚に当てはまる、という訳ではありません。

お互い相思相愛な状態から結婚に至る「恋愛結婚」

相手は自分の生活範囲内。最初は恋愛感情はなくても、接するうちにだんだんと芽生えていきます。
しかし相手に恋人がいることも。いなくても告白して断られるかもしれません。長年付き合っても結婚せずに別れてしまうこともあります。
探り合いや駆け引き、時には困難に遭いながらも、お付き合いが長く続くカップルは相思相愛であるがゆえ。自然と結婚に至るでしょう。
お互いがともに深い恋愛感情で結ばれているのが恋愛結婚の特徴です。「痩せている子が好きって言ってたのに、最終的にぽっちゃり系の子と収まった」などはよくあること。好きになってしまえばその人が一番なのが恋愛結婚です。

相手を好きになる段階がまちまちなのが「婚活結婚」

婚活して結婚する場合、相手を好きになるタイミングがまちまち。婚活イベントは最初から結婚を目的として男女が集うわけですから、最初から「この人は結婚相手としてふさわしいか」を見ます。その時点では相手を好きかどうかの感情はありませんし、ある程度条件が整わなければ相手に恋愛感情も湧かないでしょう。
結婚相手としてふさわしいかをジャッジし、運よくカップル成立となれば、そこからがスタートライン。これからお付き合いをするうえで、恋愛感情が出てくるかもしれないし、出てこないかもしれません。まだ「お相手を好き」という状態までいっていません。
お付き合いが進む上でお互いに恋愛感情が出てくれば、プロポーズまで順調に進むかもしれませんが、出てこなければ二人の関係は終わってしまいます。
婚活は自分の生活範囲内にいない人とも出会えるチャンスが広がりますが、恋愛感情が芽生えるタイミングが人によってまちまちなのです。

「私、この人のことが本当に好きなのかな？」悩む時期も

婚活結婚では、相手に恋愛感情が芽生えるタイミングが人によって異なります。
1回目のデートからお互いの恋愛感情が一致するカップルもいれば、相手の気持ちと自分の気持ちにギャップがあると感じる人も。
トントン拍子に話が進む中、気持ちが追いついていかない、という人もいるでしょう。
さらには、プロポーズをOKしたけれども、相手のことが好きなのかどうか分からない、という人も。
でもこれは婚活結婚にはよくあることなのです。こういうものだと割り切って考えたほうがいいでしょう。
「私が選んだのはこの人」と自信を持って前向きな気持ちで過ごしましょう。

恋愛の過程も一緒に楽しもう

婚活結婚する人は、出会いから結婚までの期間が比較的短めです。そのため、「自分の気持ちが分からない、追いついていかない」と悩むのはよくあること。
そんな時は焦らずに自分の感情と向き合ってOK。プロポーズされてもためらう自分がいたら「もう少し交際期間を置きたい」と伝えていいですし、「この人は好きになれないかも」という感情から抜け出せないのだったら、正直に交際をお断りしていいのです。
相手を結婚相手としてふさわしいと思っているのなら、自然と素直な恋愛感情がわいてくるものです。
婚活結婚では、そんな恋愛の過程も一緒に楽しみましょう。