「いつか結婚したい」と望む男女はとても多いんです。調査により多少のバラつきはありますが、適齢期世代をリサーチすると「結婚を希望する」男女は8~9割と安定して高い数字を出します。
生き方が多様化し、「結婚をしない生き方も有り」「子供を持たない選択肢も尊重されるべき」という考え方は急速に広がっています。結婚をしていないからと「はやく結婚しろ」と責められることは一昔前に比べて少なくなりました。
個の自由が尊ばれる世の中でも、内心ほとんどの男女が「そのうち結婚を…」と夢見ていることがわかります。ですが、結婚を希望する独身男女で「婚活している」と答えるのは4人に1人ほどにとどまるんだとか。
多くの男女が結婚を望んでいるのに、なぜ「実際に結婚に向けて動く」人はそこまで少ないのでしょうか。
誰でも結婚できる時代があった
小さいころは、何の疑いもなく「将来、自分はいつか結婚するだろう」と考えていましたよね。周りを見渡せば、大人は誰もかれもがだいたい結婚しているものでした。実際、ほんの2,30年前までは、自由恋愛はもちろん、お見合いや仲人の引き合わせ、「近所のおせっかいおばさん」の紹介という習慣も根強く残っており、ほとんどの男女が結婚していました。
未婚率も女性のほうがやや高く、男性はだいたいが結婚できていた、と言っても良いでしょう。そんな周りの状況を見ていたら、「自分もそのうち結婚できる、だってみんな結婚しているし」と考えるようになりますよね。でも、時代は変わりました。
結婚できない時代に…
晩婚化が進み、生涯未婚率が急速な上昇を見せています。とくに男性の未婚率は急上昇しており、今や女性と反転して、女性の倍近くに増加しています。
男女ともに「頑張らないとなかなか結婚できない時代」が到来しています。それでも自分から行動しようとする男女は、お見合いや紹介が根付いていた時代から、さほど増えていません。
結婚を考えていないのならそれで何も問題はありません。ですが適齢期の男女は「結婚したい!」と望む人が大半なのに、恋人を持たない独身ですら、結婚への取り組みをする人はとても少ないのが現実なんです。
それにはさまざまな要因があります。恋愛ベタな男女が増えている、日本人はシャイな人が多い、「結婚、結婚」と焦るのが恥ずかしい、異性関係で必死になるのがはしたないと考えている、いずれ自然な出会いがあると信じている、などなど…。
『自然な出会い』という呪縛
「自然に出会って恋愛をして、好きになった人と結婚するのがベスト」「婚活なんて不自然」という考えを持っている独身男女は非常に多く、その思い込みはとても根深いもの。
婚活を行っている男女を内心で見下し、「あんなに必死になってまで結婚したくない」「普通に出会えないなら一生一人でもいい」という方も居ます。それはもちろん本心なのでしょうが、が…
そう話していた独身男女が、家族を亡くしたり、子供を持てるリミットが迫ったり、老いを実感し始めると急に翻意して「パートナーが欲しい!」と焦って婚活市場になだれ込むのも、近年の傾向です。そうした男女は婚活市場でさえも受け身で理想が高いので、活動は長引いてしまうんです。
自然な出会いという呪縛
「結婚をしたい」という思いがあるのならば、出会い方にこだわるよりも「どういう人と出会うか」が最も大切なポイントです。もちろん「大恋愛がしたい」「ロマンチックな出会いがしたい」と考えるのも決して悪くはありません。ですが最終的には出会いの方法より、「素敵なパートナーと結婚できるか」が重要です。
まとめ
「いつか良い人と出会いたい」と願っていても、その「いつか」はただ待っているだけでは訪れません。
「そのうち結婚できる」時代は終わりました。そのままではあなたは結婚できないんです。
今の世の中はさまざまに便利な婚活サービスがありますから、まずは気軽な気持ちで参加してみてはいかがでしょうか。