九州、特に福岡で婚活されている方は、婚活パーティーなどの参加者の出身地が九州各地であることに気づくと思います。
そう、斜め前で一生懸命プロフィールカードに記入しているあの人も実は他の県から来てるのかも！
婚活が成就したとき困らないように、九州・沖縄の結婚に関する風習を頭に入れておきましょう！
福岡県のご当地風習
博多地方では祝いごとの締めに「 博多祝いうた（祝いめでた）」と「博多手一本」が行われます。
博多山笠のテレビ中継で櫛田神社で行っているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか。
江戸時代に始まった風習で、今でも結婚式やお祝いの席、お祭りでは欠かせないものとなっています。
また、久留米地方では婚約前の儀式として「久喜茶」があります。
仲人か男性側の親族か両親が、女性宅へ酒一升と鯛一尾（又は雌雄一尾）とお茶を持参するしきたりで、「何度も出ないように」「これで結婚がきまり、再度儀式がないように」という意味を込めて番茶が用いられます。
長崎県のご当地風習
長崎県の一部では「釜蓋かぶせ」という風習があります。
結婚式の新郎新婦の入場の際に、仲人が新婦の頭上に釜のふたを掲げて杓子で3回ほどふたをたたきながらめでたい唱え言を繰り返すのです。
三回といえば、長崎県の披露宴の最後の締めは万歳三唱を行うのが主流。
万歳三唱は中国を起源とし、めでたいことや嬉しいことが長く続くことを祈る時に使われます。
中国料理や西欧料理を和食と融合させた卓袱料理など、異国情緒ただよう風習があるのが長崎県です。
佐賀県のご当地風習
婚約の際は「結納品」+「結納茶」として番茶を持参します。福岡の久留米地方の「久喜茶」と同じ理由です。
有明海の沿岸部では「結納品」+「ぶり」という風習があるところも。
長崎県に近い伊万里地方では長崎の一部と同じく「釜蓋かぶせ」の風習が残っています。
また、昔ながらの地域のつながりを大切にするので、結婚披露宴の招待客が100人を超えることもザラです。
結婚式披露宴とは別に、ご近所に娘を嫁がせることを報告する「娘別れ」という簡単な披露宴を行う地域もあります。
大分県のご当地風習
長崎県と同じくお祝い事の締めは万歳三唱を行うのが主流の大分県。
また、大分県の一部の地域では、結婚式当日に新婦側が仲人を通じて、婚礼用の扇子・末広に一生の酒を添えたものを新郎側に渡す風習があります。
仲人を立てないことが増えてきた現在では、こうした風習にとらわれないカップルが増えてきましたが、こうした儀式を重んじる地域もあるので注意しておきましょう。
宮崎県のご当地風習
結納を行う際、揃える品が9〜11品と全国平均より多く、豪華になる宮崎県。
日南市では「鈴の鳴る馬」に新婦を乗せ鵜戸神宮にお参りした風習の名残で「しゃんしゃん馬道中唄」で新郎新婦が披露宴に入場したり、霧島山麓地方では「ごぜむけ」といわれる双方の唄のやりとりで婚礼を進める風習があったりと昔から伝わる民謡で祝いの席を華やかにしようという傾向があります。
熊本県のご当地風習
婚約の儀式として「寿美樽」という風習があり、新郎が新婦宅へ一升のお酒と鯛一尾を届けます。
今でもこうした儀式を重視していて、結婚への自覚を促す意味で行われているのだとか。
結婚披露宴に関しては、親族とその他にわけて二部制で行う風習も地域によっては根強くあります。
ゲスト300人超、披露宴8時間なんてことも。
鹿児島県
結納前に「もらいの儀」という風習があり、新郎が新婦宅へお菓子と焼酎を持参します。
さらに披露宴ではまた焼酎の一升瓶を持ち込み大宴会です。
結婚式では馬が美しい飾りをつけて「馬踊り」を舞い、参加者もあとに続いて踊る風習も。
鹿児島市周辺で婚礼料理の最後の吸い物として「打ち込み卵」と言われる焼酎に生卵をいれたものが振る舞われます。
その後は会場全員で万歳三唱です。
沖縄県
結婚披露宴では会場にステージがあり、余興が延々と続く沖縄県の風習。
披露宴には数百人のゲストを招待し、みんなで泡盛で盛り上がります。
新婦の涙を誘う手紙があっても、新郎が涙ながらに挨拶を終えたとしても、宴の最後は全員で「カシャーシー」を踊り、喜びも悲しみもかき混ぜてみんなで分かち合い、おひらきになります。
