コロナ禍でテレワークを推奨する企業が増え、都会に住む必要がなくなった人の地方移住が進んでいます。
Uターンの方はもちろん、Iターンの方もできれば住み良い地域に住みたいですよね。
そんな中、東洋経済が全国の792市と東京23区のうち20区（千代田区、中央区、港区を除く）の計812市区を対象に公表している「住みよさランキング2020」が配信されました。
中国地方のランキングはどうなっているでしょうか。

住みよさランキング2020

「人口当たり病院・一般診療所病床数」や「20～39歳女性人口当たり0～4歳児数」などの偏差値からみる「安心度」、「人口当たり小売販売額」「人口当たり飲食店数」などの「利便度」、「転出入人口比率」や「気候」から見る「快適度」、「納税義務者1人当たり所得」や「住宅地平均地価」などの「富裕度」から算出される「住みよさランキング」。
中国地方は四国と一緒に、「中国・四国ブロック」としてエリア別ランキングが算出されています。

中国・四国ブロック1位　鳥取県倉吉市

全国ランキングで6位となった鳥取県倉吉市。「中国・四国ブロック」堂々1位となりました。
安心度全国6位、利便度全国56位と高く、特に安心度は6つの指標全てが偏差値50を超えています。
また、「老年人口当たり介護老人福祉・保健施設定員数」は全国18位とシニアの移住婚の際も安心です。
室町時代は城下町として、江戸時代には陣屋町として栄えた自治体で当時の街並みから観光スポットにもなっています。

「中国・四国ブロック」2位は同じく鳥取県の米子市。
中国横断自動車道やJR3線、米子鬼太郎空港という交通拠点が多く、利便性の高い都市です。
倉吉市と同じく安心度が全国67位、利便度が全国94位と評価が高くなっています。
「20～39歳女性人口当たり0～4歳児数」は倉吉市よりも高く、移住婚後の子育てを考えている方にもおススメ。
また鳥取県内は「子ども医療費」の所得制限がなく、18歳まで女性されているので全体的な安心度を高めています。

島根県1位は出雲市

出雲大社をはじめとする歴史や文化遺産がある出雲市が島根県で1位となりました。
婚活祈願のために訪れた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「四国・中国ブロック」では7位にランクしており、4つのカテゴリー全てが全国200位台というバランスの良さを誇っています。
特に快適度の「転出入人口比率」と富裕度の「1住宅当たり延べ床面積」が全国20位台に入っており、大きな家で快適に結婚生活が送れそうです。

岡山県1位は玉野市

快適度が全国15位の玉野市が岡山県1位です。
特に「都市計画区域人口当たり都市公園面積」で全国26位になっており、子育て世代がのびのびと子育てしやすい環境といえるでしょう。
瀬戸内海沿岸に位置し、温暖な気候であること、四国への玄関口、三井E&S造船（旧・三井造船）の企業城下町として発展してきた歴史ある街としても住みやすいスポットです。

広島県1位は大竹市

山口県岩国市とともに岩国・大竹コンビナートを形成している工業都市「大竹市」。
4つのカテゴリーがどれも高評価で全国総合ランキングは42位。「中国・四国ブロック」では4位となりました。
もっとも評価が高い指標が「人口当たり病院・一般診療所病床数」。全国26位となっています。

山口県1位は下松市

利便度全国44位、快適度全国24位と高く、「水道料金」が全国5番目に低いというのが特徴。
製塩業で潤っていた下松市は現在、日立製作所など大手企業の進出によって鉄道車両や石油精製、造船などの臨海工業都市として発展してきています。